日本で甘みのある果物やお菓子を甘味と呼ぶのと同様に、世界でもさまざまな呼び名が存在します。 今では一般的な言葉となったデザートやスイーツ、ドルチェ。実は、それぞれ言葉の由来は異なるのです。
デザートとスイーツのちがい
「デザート」「スイーツ」どちらも甘い食べ物を想像しますが、そもそもこの2つはどのようなちがいがあるのでしょうか。
・デザート
デザートとは「食事を片付ける」という意味を持つフランス語の「デセール」に由来したもの。また、コース料理の後に出されるお菓子や果物のことを言います。ご自宅でも食後に食べるお菓子や果物はデザートになりますよね 。
最後に甘いものを食べることで、お腹と心を同時に満たすことができ、食事に対する充実感を得られる効果があります。学校や病院などの食事の際にも、デザートが添えられている場面は多々見受けられます。
また、デザートには充実感を満たすだけではなく、料理だけでは摂取しきれないビタミンなどの栄養素を補う役割もあります。
・スイーツ
テレビや雑誌などメディアに取り上げられることの多い甘いお菓子「スイーツ」。もともとイギリスで子どもたちが食べるキャンディやグミなどのことで、たくさんの砂糖を使った菓子類を意味する言葉でした。
しかし、日本で「スイーツ」という言葉が使われたきっかけは、一般的なお菓子とパティシエが作った高級な洋菓子を区別するためでした。時代が進むにつれて、有名店の高級菓子がブームとなり、「スイーツ」という名称はだんだんと一般的に。その後、国内の各菓子メーカーもスイーツブームに乗り、さまざまな製品を開発しました。これを機にさらに名称が広まったため、日本では甘いお菓子のことをスイーツと呼ぶようになったのです 。
ドルチェとは?
「ドルチェ(dolce)」とは、イタリア語で『甘い・やわらかい・やさしい』などを意味します。この「dolce」は、ラテン語の『甘美な・甘い』などの意味を持つ「dulcis」に由来しているそうです。日本で甘い果物や菓子類を甘味と呼ぶのと同様に、イタリアでも甘い食べ物をドルチェと呼びます。
甘いお菓子を意味する「スイーツ」も、食後に出されるものであれば「デザート」と言われます。料理用語としての「ドルチェ」はデザートに近いイメージです。実際に、イタリアンでは、食後のデザートをドルチェと呼んでいます。
日本での代表的なドルチェは、パンナコッタやティラミス、タルトなどが挙げられます。
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