いつの時代も、若者トレンドの中心にあるスイーツ。スイーツは食べるだけでなく、「作る」ことも楽しみ方の1つです。
現代ではインターネットでレシピを調べれば、誰でも簡単にスイーツを作ることができます。
一方で、独学でスイーツ作りを学び、製菓製造のプロフェッショナルであるパティシェを志す人は少なくありません。
国内外で活躍する現役パティシェのほとんどは、製菓専門学校などで基礎を学び、プロの世界へと飛び立ちました。
そんなパティシェに、独学でなることは可能なのでしょうか?
今回は、スイーツ作りのさまざまな勉強方法をご紹介します。
独学でパティシェになることの難しさや、おすすめの勉強方法にも触れますので、ぜひ参考にしてください。
スイーツ作りの勉強方法とは?
ここでは、一般的なスイーツ作りの勉強方法をご紹介します。
手軽に始められるものから本格的な勉強法までさまざまなので、自分に合った方法を見つけましょう。
お菓子教室に通う
オーソドックスですが、お菓子教室に通ってスイーツ作りの基礎を学ぶのも有効です。
実技向けの勉強方法ですが、参加ハードルは低く、手軽にスイーツ作りを学べます。
お菓子教室を選ぶポイントは、
「学習期間」「作り方を学べるお菓子の種類」「参加人数」です。一般的に、お菓子教室は1日で完結する「1DAYレッスン」と数週間〜数ヶ月にわたり参加する「長期間レッスン」の2種類に大別されます。
お菓子教室を体験したい、特定のお菓子のみ作り方を学びたい場合は、1DAYレッスンで十分でしょう。
ただ、独学でパティシェを目指している方は、長期間レッスンを検討すべきです。
スイーツと一口にいってもその種類は膨大で、作り方も多種多様のため1DAYレッスンのみでスイーツ作りの基礎をマスターするのは困難でしょう。
そのため、パティシェ志望の方は、長期間レッスンに参加することをおすすめします。
また、お菓子教室や講師ごとに得意なお菓子・扱わないお菓子があります。事前に各教室の公式サイトなどで、
専門ジャンルや作り方を学べるお菓子の種類を確認しておきましょう。
参加人数については、少人数制の教室をおすすめします。
大抵のお菓子教室は数人の生徒に対し、講師1人がつきます。
1DAYレッスン・長期間レッスン問わず、少人数制はじっくりと実技・座学に集中でき、わからないことはその場ですぐに先生に質問できるのもメリットです。
すべての工程を1人で取り組むからこそ、短期間でも確かな技術・知識が身につきます。
お菓子教室を探す際は、授業の参加人数もチェックしてみましょう。
レシピ本のお菓子をひたすら作る
完全な独学ですが、レシピ本のお菓子をたくさん作るのも1つの手です。
最近は書籍に加え、動画共有サイトやSNSのレシピ動画も公開されています。
材料費のみでスイーツ作りを学べたり、時間に縛られたりしないのがメリットです。
しかし、不明点が出てきても先生に相談できない、
我流による悪い癖が身につく恐れがあります。
趣味程度でスイーツ作りを学ぶ程度なら問題ないですが、
パティシェは専門性の高い職業であり、独学で目指すには限界があります。
製菓専門学校に通う
本気でパティシェを目指すならば製菓専門学校に通うことをおすすめします。
専門学校は単にスイーツ作りの知識や技術を学ぶ場所ではありません。
業界特有のマナーや礼節、独立開業を視野に入れた経営学など、
パティシェに求められる能力を包括的に学びます。
時間と費用はかかりますが、プロを目指すならもっとも効率的な方法といえるでしょう
飲食店でアルバイトをする
飲食店でアルバイトをするという方法もあります。
スイーツ店などでアルバイトをしつつ、1から基礎を学ぶのは有効でしょう。
ただ、師匠となる人物がいるかどうかで学習効率は変わります。
完全未経験者を雇うスイーツ店などを見つけ、
働きながら勉強をするのは想像以上に厳しいものです。
特別な事情がない限り、独立開業しているスイーツ店やレストラン、ホテルなどは即戦力の人材を求めています。
1から人材を育てるコストや余裕がある企業・店舗はそう多くないのです。
そのため、企業は製菓専門学校を卒業している若者を優先的に採用する傾向があります。
パティシェに専門的な資格は必要ありませんが、スイーツ作りの最低限の知識・技術は必須です。
アルバイトと勉強の両立はハードですが、1つの選択肢として頭の片隅に置いておきましょう。
製菓専門学校でスイーツ作りを勉強するメリット
製菓専門学校では、製菓製造技術や業界特有の知識、
スイーツという作品の表現力・企画力、独立開業後に求められるビジネス感覚など、
パティシェに必要なスキルを包括的に学ぶことができます。
とくに将来的に独立開業を検討している場合、
製菓専門学校で学ぶスイーツ作り以外の知識が役立ちます。
たとえば、経営学です。
製菓専門学校では、画工によってカリキュラムに経営学を組み込まれているコースがあり、
店舗経営の基礎から原価計算など、1人で店を構えるために必要な知識を学ぶことができます。
専門学校の大半は、実際の現場で使われる機材・設備を使って授業を行います。
現役パティシェである指導講師のもと、クラスメイトとともに一人前を目指せるのは、
製菓専門学校ならではの魅力。
お菓子教室や独学ではカバーできない専門知識や、業界と直接パイプを持てることもまた、教育機関に通うメリットといえるでしょう。
まとめ
スイーツ作りの勉強方法は、大きくわけて4パターンあります。
どのスタイルも時間やコストが異なり、自分に合う・合わないがあるでしょう。
たとえば、趣味の一環でスイーツ作りを学びたいなら、
独学やお菓子教室に通うのがベストです。
一方、パティシェを目指すなら、製菓専門学校に通うことをおすすめします。
上記の通り、パティシェに求められる能力を身につけたり業界とのパイプを持てたりするのは、
専門の教育機関である製菓専門学校の強みです。
それぞれの特徴をふまえてどの勉強方法がマッチするか検討してみてください。
日本菓子専門学校では、オープンキャンパスやWEB個人面談を実施しています。
興味のある方はぜひ一度、本校へ遊びにきてください。
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