アフタヌーンティーという文化をご存じでしょうか。こちらでは、英国発祥のアフタヌーンティーの内容やマナーについてお話しします。
■英国発祥のアフタヌーンティー
アフタヌーンティーとは、その名のとおり午後に楽しむ紅茶とお菓子のことで、1800年代のイギリスの貴族たちの間で流行したといわれています。
当初はお菓子と紅茶をシンプルに楽しむ文化でしたが、
徐々に使用される皿やカップなどのティーセットなどが高級になっていき、
社交の場として発展していったのです。また、同時にマナーも生まれました。
本場イギリスでは、
紅茶好きの人はアフタヌーンティーを含めて1日に6~7回のティータイムを設けると言われています。
更におかわりも含めるとなると、
かなりの頻度で紅茶を飲まれていることがわかりますね。
現在のアフタヌーンティーはさまざまなスタイルに細分化しており、
自宅で家族や友人とともに気軽に楽しむほか、
イギリス貴族たちが行っていたようなフォーマルなアフタヌーンティーの文化も続いています。
■ケーキスタンドにのせるスイーツとは?
アフタヌーンティーのティーセットに欠かせないアイテムのひとつが、
ケーキスタンドです。ケーキスタンドは、
アフタヌーンティーの食事をのせるお皿のことで、通常、3段の皿が連なったスタンド上になっています。
上からデザート、焼き菓子、サンドイッチの3段構成になっており、
下段のサンドイッチから上に向かって焼き菓子、デザートの順番でいただきます。
なお、伝統的なアフタヌーンティーでは、サンドイッチにはきゅうりのみが挟まれます。
紅茶と一緒にきゅうりのサンドイッチを食べるのは、
現在の感覚ではイメージできないかもしれません。
もちろん、現代のカジュアルなアフタヌーンティーではさまざまな具がサンドイッチに使用されていいます。
■アフタヌーンティーの服装やマナーとは
上述したように、伝統的なアフタヌーンティーにはマナーがあります。
服装については、厳格な決まりはありません。
ラフすぎず、「いつもより少しフォーマルな服装」を意識すれば問題ないでしょう。
男性であればジャケット、シャツ、パンツのスタイル、
女性であればスカートやワンピースの服装であれば基本的には安心です。
また、お茶はスタッフの方に注いでもらうのがマナーなので、
周りにお店の方がいない場合以外は自分で注がなくて大丈夫です。
食べ物はナイフとフォークを使って取り分け、
パンは手でちぎって食べるのが一般的です。
紅茶を飲む際は、片方でカップを持ち、もう片方の手でソーサーを持ち上げると上品に見えます。
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今回はアフタヌーンティーの文化についてご紹介しました。
ご自宅でお茶とお菓子を用意しても楽しめますが、
時には少し贅沢な気分でアフタヌーンティーに行かれてみるのはいかがでしょうか。
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